Power BIで縦棒グラフと横棒グラフを作成する方法をご紹介していきます。
今回はこのようなお悩みが解決できます。
・Power BIで棒グラフを作りたいけど方法がわからない
・カテゴリーごとの積み上げ棒グラフが作れない
・棒グラフの書式設定を変えたいけど方法がわからない
・複数の棒グラフを1つのビューに並べて表示する方法がわからない
では棒グラフを作成する基本的な方法をステップごとに詳しく解説していきます!
Power BIで積み上げ棒グラフを作る方法
まずは基本の「積み上げ縦棒グラフ」を作成していきましょう。
基本の積み上げ縦棒グラフの作成
まず、「視覚化」ウィンドウの「積み上げ縦棒グラフ」のアイコンをクリックします。
すると、ページにグレーアウトされた縦棒グラフのシルエットが追加されました。

グラフエリアの大きさを調整
このままだとグラフエリアが小さすぎるので、拡大しましょう。
グラフの右下の角をクリックして、ページの右端までドラッグします。

これでちょうどいいサイズになりました。
軸と値の設定
次はいよいよグラフの中身を作っていきましょう。ここでは、「販売エリアごとの売上高」を示す棒グラフを作ります。
「フィールド」ウィンドウの「エリア」を「軸」に、「売上高」を「値」にドラッグして追加しましょう。

基本の棒グラフがあっという間にできました!

ここで、「軸」と「値」がグラフ上のどこに対応しているかを見ておきましょう。
「軸」・・・各棒が示す項目(ここでは「エリア」)
「値」・・・各項目の数値=各棒の長さ(ここでは「売上高」)

この棒グラフだと非常にシンプルなので、ここからもっと分析しやすいビジュアルにしていきましょう。
凡例を追加
次に、地域ごとの売上高に、カテゴリー別の売上高を凡例として追加していきましょう。
「フィールド」ウィンドウの「商品カテゴリー」を、「凡例」にドラッグして追加します。

すると、今までは単色だった棒グラフが、商品カテゴリーごとに色分けされました。
エリアごとにどの商品が売れているかがわかるようになりましたね。
でもまだ、X軸やY軸のタイトルやタイトル、凡例などが小さくて見ずらいので、書式を設定していきましょう。
棒グラフの書式設定
次に、グラフの書式設定をしていきましょう。
書式を設定するには、「視覚化」ウィンドウの、棒グラフと筆のアイコンをクリックします。

まずは、X軸、Y軸、凡例の文字の大きさを大きくしていきましょう。「ビジュアル」タブのそれぞれの項目を展開して、「値」「タイトル」「テキスト」のフォントサイズを変更します。

この「ビジュアル」ビューで、フォントサイズだけでなく、フォントの種類や色なども変更することができるので、各種書式を変えたいときはこのビューで設定しましょう。
フォントサイズが多くなったことで、とても見やすくなりました!

タイトルの書式設定
グラフの上部に記載されているタイトルを変更したいときは、「全般」タブで設定します。
「タイトル」の項目を展開して、フォントサイズを変更しましょう。

これでタイトルも大きくなり、さらに見やすい棒グラフになりました!

凡例の色を変える方法
凡例の色は、最初はデフォルトで設定されています。この色を変えたいときもありますよね。
凡例の色を変更する方法は2通りあります。
・「ビジュアル」ビューから1つずつ色を変更する方法
・ Power BIに用意されている「テーマ」ごと変更する方法
① 「ビジュアル」ビューから1つずつ色を変更する方法
視覚化ウィンドウの「ビジュアル」の「列」を展開します。ここで凡例に使われているそれぞれの色を設定できます。
好きな色にカスタマイズできるのが特徴ですが、1つ1つ設定していかないといけないのでちょっと面倒です。

② Power BIに用意されている「テーマ」ごと変更する方法
Power BIにはExcelやPowerPointと同様に、レポート全体の「テーマ」が用意されています。この「テーマ」を変更することでも凡例の色を変更することができます。
この方法だと、複数のグラフを1つのレポートに表示させるときにも、レポート全体の色のトーンを統一できるのでお勧めです。
「表示」タブをクリックすると、「テーマ」の一覧が表示されます。レポートの内容やコーポレートカラーなどに合ったテーマを選択しましょう。

今回は、②の方法でテーマごと変更してみます。だいぶ落ち着いた配色になりました。

縦棒グラフを横棒グラフに変更する方法
縦棒グラフで作っていたグラフを、途中から横棒グラフに変更することもできます。
縦棒グラフを選択した状態で、「視覚化」ウィンドウの横棒グラフのアイコンをクリックするだけです。
縦棒グラフが一瞬で横棒グラフに切り替わりました!

Power BIでページ内に複数の棒グラフを表示させる方法
ここまではページ内に1つのグラフしかありませんでしたが、ページに複数のグラフを表示させたいこともありますよね。
これもとても簡単なので、詳しく解説していきます。
新しく「商品カテゴリー別の売上高」の縦棒グラフを追加する方法を見ていきましょう。
ページ内の棒グラフをコピーして、新しい棒グラフを追加
ページいっぱいに使っていた棒グラフを左側に寄せて、右に新しいグラフ用のスペースを作ります。
グラフエリアの端をドラッグすることで大きさが変更できます。

次に、今ある横棒グラフを、コピー&ペーストして、複製したものを並べます。このとき、「Ctrl+C」「Ctrl+V」のショートカットキーも使えます。

次に、コピーしたグラフを選択して、「フィールド」ウィンドウのチェックマークをすべてはずして、「視覚化」ウィンドウの縦棒グラフのアイコンをクリックしましょう。

縦棒グラフの空のフォーマットが用意できました。
視覚化ビューから直接新しい棒グラフを追加することもできます。
しかし、既存のグラフをコピーして作成すると、フォントの種類や大きさなどの書式設定を引き継ぐことができるので、書式を再度設定しなおす手間が省けます!
新しい棒グラフに「軸」「値」「凡例」を設定
次に、最初のグラフと同様に、「軸」「値」「凡例」を設定していきます。
ここでは、「商品カテゴリー」を「軸」に、「売上高」を「値」に、「エリア」を「凡例」にドラッグして追加します。

これで、2種類の棒グラフを1つのページに表示することができました!
Power BIで作成できるそのほかの棒グラフ
Power BIでは、今回解説した「積み上げ横棒グラフ」と「積み上げ縦棒グラフ」以外にも、合計6種類の棒グラフが作成できます。

積み上げ棒グラフ・・・項目を比較するときに一般的によく利用される棒グラフです。
集合棒グラフ・・・凡例(カテゴリー)の数が少ないときにはおすすめです。
100%積み上げグラフ・・・全体を100%としたときに各カテゴリーが占める割合を示します。
これらの棒グラフは、どれも視覚化ウィンドウ内のアイコンをクリックするだけで表示を切り替えることができます。
見せたい分析結果の内容に応じて使い分けましょう。
まとめ
今回は「積み上げ棒グラフ」を作成する方法をご紹介しました。
棒グラフはとても頻繁に使用するグラフなので、まずは基本の棒グラフの作成をマスターしておきましょう。
今回ご紹介した内容以外にも、Power BIにはさまざまな視覚化機能が備わっています。
いろいろ試しているうちに、どこにどんな機能があるのかわかってくるので、たくさん触ってみてください!