【Power BI】「Power BI Desktop」と「Power BI サービス」の違いを解説

2024-03-14

「Power BI Desktop」と「Power BI サービス」は見た目も機能もよく似ています。

両者の違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、「Power BI Desktop」と「Power BI サービス」の違いと、各ツールのつながりや利用の流れを解説していきます。

Power BI Desktopとは？

「Power BI Desktop」は、Microsoftが提供しているBIツールで、PCにインストールして使用するデスクトップアプリケーションです。

様々なデータに接続し、グラフなどに可視化して、分析のためのレポートを作成することができます。

例えば、レポート内に配置する棒グラフや折れ線グラフを作ったり、カテゴリーごとに集計するためのフィルターを用意したり、データをビジュアル化する機能が備わっています。

ざっくり言うと、エクセルのグラフ化機能と、パワーポイントのレポート作成機能がかけ合わさったものとイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

ちなみに、「Power BI Desktop」のインストール方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

Power BI サービスは、Power BI Desktopで作成したレポートを主に閲覧したり利用するためのWebツールです。

Power BI Desktopが主に開発用ツールとしたら、Power BI サービスは利用者用ツールというイメージです。

Power BI Desktopで作ったレポートをPower BI サービス上で閲覧して分析に利用したり、複数のレポートを組み合わせてダッシュボードを作成して、より分析しやすいビジュアルに加工することも可能です。

Power BI サービス上でも、レポートの作成や編集自体はできますが、分析に必要なデータの加工などの機能が限られています。

ちなみに、「Power BI サービス」のインストール方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

Power BI Desktopには、データ入手からレポート作成までの一連の機能がそろっているので、Power BI Desktopだけでも十分といえます。

しかし、Power BI サービスと連携することで、さらにこのような機能を利用することができます。

・ダッシュボードを作成して、複数のレポート組み合わせ、分析しやすいビジュアルに加工
・レポートの分析操作
・外部データ（入力データ）の更新が設定可能
・モバイル端末からの利用

もしPCでレポートを利用するだけなら、Power BI Desktopだけでも十分ですが、これらの追加機能を利用したい場合は、Power BI サービスへレポートを発行することをおすすめします。

Power BI DesktopとPower BI サービスには似たような機能もあれば、全く異なる点もあります。

Power BI DesktopとPower BI サービスの主な違いはこちらです。

機能	Powe BI Desktop	Power BI サービス
データ取得	◎ ExcelやCSVなどのファイルや様々なデータベースからの取得が可能	△ ExcelやCSVなどのファイルは取得可能データベースからの取得はできない
データ加工	◎ データの結合、列の追加、計算フィールドの追加などが可能	× できない
レポート作成	〇様々なビジュアル（各種グラフや表など）を利用したレポート作成が可能	〇 Power BI Desktopと同じ
ダッシュボード作成	× できない	◎ 複数のレポートをまとめて１つのダッシュボードを作成することが可能
レポートの利用	〇 Power BI Desktop上でレポートを閲覧	◎ Webページやモバイルで利用
レポートの共有	〇相手もPower BI Desktopをダウンロードしていれば、Power BIファイルを共有可能	〇可能（ただし、Power BI Pro または Premium Per User (PPU) の有料ライセンスが必要）
外部データの自動更新	× できない	〇可能