【English】英語で自分の意見を伝える時は「PREP法」がおすすめ

英語で自分の意見を話すとき、英語をうまく話そうと必死になってしまい、全体としてまとまりのない話になってしまった経験はないでしょうか。

例えば、オンライン英会話などで話すときにも、意見がまとまらないまま思いつきで話し始めてしまうと、なかなか話の結論まで到達せず、自分でも何を言っているかわからなくなるケースです。

これでは相手にも要点が全く伝わりません。

こんなときにおすすめなのが「PREP法」を使った文章構成です。

PREP法を意識して考えをまとめるだけで、説得力のある文章が出来上がります。

今回は「PREP法」と、英語への活用法をご紹介します。

目次

PREP法とは?

PREP法とは、わかりやすくシンプルに文章を構成するための手法で、ビジネスシーンでもよく用いられます。

PREPは次の4文字の頭文字をとったものです。

P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(具体例)
P=Point(結論を繰り返す)

最初に結論(Point)を話し、次にその理由(Reason)を説明します。さらに具体例(Example)で理由を補強し、最後にもう一度結論(Point)を繰り返します。

レポートを書く時やプレゼンの構成に役立つだけでなく、普段の会話で自分の意見を述べるときにもこの構成を使うと、より説得力のある話し方ができます。

では次にもう少し詳しく解説していきます。

① Point: まず結論を最初に話す

結論を最初に話すことで、一番伝えたいことを相手に印象付けることができます

日本では古くから「起承転結」の構成が使われていたため、結論は最後に話すように教えられてきたかと思います。

しかし海外では、最初に結論を話すのが一般的です。英語で意見を伝える時も、この「最初に結論」を意識することが大事です。

② Reason: 結論に至った理由を説明する

次に、その結論に至った理由を説明します。

この時、だらだらと長く説明するのではなく、簡潔に要点を絞って説明するのがポイントです。

シンプルな単語や構文で的確に伝えることを意識しましょう。

③ Example: 理由を補強する具体例を話す

次に、理由に説得力を持たせるために具体例を話します。
例えば、具体的な事例や数値データ、分析結果などです。

具体例をたくさん挙げればより説得力は増しますが、話の全体の長さやバランスをみて、調整します。

簡潔に話す場面であれば1つだけ、スピーチのように話すときは複数挙げるなど、状況に応じて変化を持たせます。

④ Point: もう一度結論を繰り返す

最後に再び、①で述べた結論を話します。ここで伝えたい主張を相手にさらに印象付けます。

伝えたいことは最初と最後に2回話し、相手の意識を向けさせることが大事です。

PREP法を使った文章の具体例

Point: I believe yoga is a very attractive sport.(ヨガはとても魅力的なスポーツです)

Reason: Because yoga is easy for anyone to do anywhere.(なぜなら、ヨガはどこでも誰でも簡単にできるからです)

Examples: For example, people of all ages are practicing yoga all over the world. And also, yoga will calm your mind.(例えば、世界中で全ての年代の人たちがヨガをしています。また、ヨガは心を穏やかにしてくれます)

Point: Therefore, I think yoga is a very attractive and wonderful sport.(従って、私はヨガはとても魅力的な素晴らしいスポーツだと思います)

このように、PREP法で文章を構成すると、とても簡潔に自分の意見を述べることができます。

英語を話すときにPREP法が役立つ理由

PREP法は日本語で話すときにもとても便利な構成ですが、英語で話すときにもとてもメリットがあります。

理由1:思考が整理されて、言いたいことが明確になる

英語を話しているときに陥りがちなのが、構成を考えずに思いつきで話し始めてしまうことです。

そうすると話の筋道がないため、だらだらと話してしまい、しまいには自分でも一体何を話しているのかわからなくなってしまうといったことも起きかねません。

特に英語だと、話すことに精一杯になってしまうため、構成まで意識が回らないというのも、うまく行かない理由です。

しかし、PREP法を使い、「結論→理由→具体例→結論」で話すことを最初に意識しておくだけで、思考が整理され、迷子にならずに、相手に意見を伝えることができます。

理由2:相手にシンプルな言葉で言いたいことが伝えられる

英語を話すときに、難しく考えすぎてしまって、複雑な文章を話そうとしてしまうことはないでしょうか。

実際に私も、あれもこれも言いたいことがあるから、全部話そうとして、難しい英語を話そうとしてしまい、結局相手に伝わらないということがよくありました。

しかし、PREP法を意識すると、とてもシンプルに簡潔な文章で話すことができます。
難しい英文を作り上げる必要はなく、簡単な単語や構文で伝えることが大事です。

理由3:文章力が上がる

会話だけでなく、メールでもPREP法は有効です。

英語でメールを書くとき、日本語のように長々とした文章を書いてしまうことはないでしょうか。

しかし、海外の人たちとやりとりするときは、とにかく要点だけを的確に簡潔に伝えることが大事です。

PREP法を意識すれば、その都度構成を考える必要はなく、「結論→理由→具体例→結論」の流れで書き進めるだけで、相手に伝わりやすい簡潔なメールにすることができます。

PREP法で話すときに便利な英語フレーズ

PREP法のそれぞれのパートの出だしで使える、便利な英語フレーズをご紹介します。

Point

I believe 〜(私は〜と思います)
I personally consider 〜(私個人としては〜と考えます)
I personally think 〜(私個人としては〜と考えます)
In my opinion, 〜(私の意見では〜)
Well, personally, 〜(個人的には〜)
My own view of the matter is 〜(この問題についての私自身の見解では〜)

Reason

Because (なぜなら)
Since (なぜなら)
Indeed, (確かに)
In fact, (実際に)

Example

For example,(例えば)
For instance, (例えば)
In this case, (この場合には〜)

Point

In brief, 〜(要するに)
Summing up, 〜(要するに)
To sum up, 〜(要するに)
In conclusion, 〜(結論としては)
To conclude, 〜(結論としては)
Therefore, 〜(それゆえに)
Hence, 〜(従って、ゆえに)

これらのフレーズはすべて「つなぎ言葉」です。つなぎ言葉についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。

PREP法の練習方法

PREP法は何度も練習を重ねることで使い慣れてきます。

私は、オンライン英会話で使ってみることをおすすめします。

例えば、ネイティブキャンプやDMM英会話の人気教材「デイリーニュース」では、英文を読んで、その内容に関連する質問に答えていきます。
このとき、質問に対する意見をPREP法を使って話してみるのはとてもおすすめです。

具体的にはこのような使い方をしてみましょう。

Step1: 事前に質問を読んで、PREP法を使った回答を頭の中で整理しておく。

Step2: レッスン中に、事前にインプットした回答をPREP法の話し方を使ってアプトプット。このとき、短く話すことを意識しましょう。1分程度で話切ることが大事です。

Step3: 慣れてきたら、STEP1は飛ばし、レッスン中に頭の中で即座にPREP法の構成を作る練習をします。

繰り返しPREP法を使うことで、意識しなくてもこの話し方ができるようにするのが目標です。

まとめ

PREP法は、英語を話すときにもとてもおすすめの文章構成法です。

「結論→理由→具体例→結論」の順番を意識して文章を組み立てていくと、とても説得力のある話し方になります。

また、英語で陥りがちな、長々話してしまって結論になかなか到達しないというミスも防ぐことができます。

まずはオンライン英会話で試してみてはいかがでしょうか。

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