【English】英語学習の目標設定は「SMARTの法則」を使おう

英語学習を続けるには、何と言っても「目標設定」は欠かせません。
そしてこの目標を上手に設定することが、目標達成への近道になります。

しかし、上手な目標設定を意識せずに、「なんとなく目標設定している」という人が多いのではないでしょうか。

目標設定にも、達成への近道となる上手な設定方法があります。

それが「SMARTの法則」を使った目標設定です。SMARTの法則はあまり耳慣れない人も多いかと思います。

今回はこの「SMARTの法則」を使った英語学習の目標設定の上手なやり方をご紹介します。

目次

SMARTの法則とは?

SMARTとは、目標設定の基準を示す次の5つの単語の頭文字を取った言葉で、目標を効果的に設定するための指標となります。

Specific:具体的である
Measurable:計測できる
Agreed upon:同意している
Realistic:現実的である
Timely:期日が明確である

この5つが兼ね備わった目標が実現性の高い目標になります。

SMARTは1981年にジョージ・T・ドラン氏の論文の中で初めて提唱され、その後、様々なコンサルタントや著名人によって新たな意味合いが加えられブラッシュアップされています。そのため、5つの単語は、SMARTの法則が用いられる場面によってバリエーションがあります。

このSMARTの法則は、とてもシンプルな目標の立て方です。
英語学習に限らず、日常生活やビジネスまで幅広い目標設定に応用できる、とても優れた指標です。

英語学習の目標を「SMARTの法則」を使って設定する

「SMARTの法則」を使って、英語学習の目標を立てるポイントをご紹介していきます。

Specific 具体的である

目標は曖昧な表現ではなく、具体的なものにしましょう。達成できた自分のイメージが湧くような具体性のある内容です。

英語の勉強でいうと、勉強のそもそもの動機は、「英語を話せるようになったらかっこいいから」とか「TOEICの点数が高い方がプロモーションに有利だから」とか、ざっくりとした内容のことが多いと思います。
私自身も、「英語を使って海外で仕事がしてみたいから」というぼんやりした動機で英語の勉強を始めました。

でも、英語学習の動機と目標は別のものです。
動機は英語学習のきっかけですが、目標は達成するためにあります。だからこそ、具体的な内容であることが大切なポイントとなります。

例えば、
「外国人と英語で話せるようになる」→「会社のStivenさんと会話できるようになる」
「もっと語彙力を伸ばす」→「単語帳DUO2.0の例文の単語を全部覚える」

というように、目標に具体的な固有名詞を入れるとより具体的な目標になります。

Measurable 計測できる

目標は、達成できたかどうかを測定できるものにしましょう。

目標までの到達度合いがわかることが大事です。
測定できない目標だと、どこまで達成できているのか、目標まであとどのくらい頑張らないといけないのかがわからないため、効果的と言えません。

例えば、
「TOEICの点数を伸ばす」→「TOEICのリーディングの点数とリスニングの点数をそれぞれ50点ずつ伸ばす!」
「オンライン英会話をする」→「毎週月曜日と木曜日にオンライン英会話をする」

とすることで、「TOEICのリスニングは50点伸ばせたけどまだリーディングが達成できてないな」とか、「今週は1日しかできていないからもっと頑張ろう」といったように、目標まであとどのくらいかが目に見えた方が、効果的に目標に到達することができます。

Agreed upon 同意している

ここでの同意しているとは、その目標に対して「達成したい」という気持ちを強く持っているということです。

例えば、「TOEIC800点とる」という目標の場合、本当に800点取りたいのか?どうして800点取りたいのか?800点とって何をしたいのか?といった質問に明確に答えられるかどうかがポイントです。
もしTOEIC800点をなんとなくの目標としているとこれらの質問になかなか答えられません。そのような目標だと、達成までの道筋も難しくなります。

つまり、達成しようと「強く」思える目標かどうかが、目標設定には大事なポイントとなります。

Realistic 現実的である

目標は達成するために設定するものなので、達成可能なもの、現実的なものにしましょう。

例えば、「1週間で英単語を1000個覚える」とか「2週間でTOEICの点数を500点から800点に伸ばす」といった目標は、当然ですが現実的とは言えないですよね。

目標を数値を使って具体的に設定していくことは大切なポイントですが、その際に、「本当にこの目標は達成できるのか?」を計画を立てながら客観的に見てみることも大事です。

さらに、実現可能な小さな目標をたくさん設定していくこともおすすめです。
例えば、最終目標はTOEIC800点取ることであっても、「2ヶ月後のTOEICで+50点取る」「今月は毎朝ラジオ英会話を聞いてリスニング力を強化する」といった短い期間での小さな目標を複数設定します。
それを達成していくことで、「達成感」を味わうことができるため、モチベーションの維持にもつながりますし、またそれを繰り返していくと最終的な目標達成への近道にもなります。

Timely 期日が明確である

Realisticとも関連しますが、目標達成のためにどのくらいの期間が必要なのかを計画して、実現可能な達成期限を設定しましょう。

達成期限を決めていないと、どうしても勉強を先延ばししてしまったり、途中でやめてしまうということに繋がります。

「TOEICの点数を200点伸ばす」→「TOEICの点数を9月の試験までに200点伸ばす」

といったように、次に受ける試験の日程を決めてしまうというのも方法です。

目標をノートに書く!毎日見る!

SMARTの法則を使って目標設定ができたら、次はいつも持ち歩く手帳やノートにその目標を書いておくことをおすすめします。

手帳やノートを普段使わない人であれば、毎日自分が目にする場所に、目標を書いた紙を貼っておいたり、携帯などで見れるようにしておくことも有効です。

大事なのは「目標を毎日見る」ということです。

忙しい生活に追われていると、せっかく設定した目標を後回しにしてしまいがちです。

目標達成に向けてのモチベーションを維持するために、目につく場所に目標を書いておき、毎日それを見ることで、目標達成を「強く意識する」ことができます。
それによって、効果的かつ効率的に目標達成に近づくことができるはずです。

私の場合は、毎日開くノートの最初の方に、今年達成したい目標を書いておいて、それを毎日見たり声に出して読んだりするようにしています。

まとめ

SMARTの法則を使った目標設定の方法をご紹介しました。

SMARTの法則は英語学習だけでなく、日常やビジネスでの目標設定にも効果的な方法です。

この5つの言葉、Specific:具体的である、Measurable:計測できる、Agreed upon:同意している、Realistic:現実的である、Timely:期日が明確である、を意識するだけで、達成したい目標が明確になるはずです。

ぜひご参考にしてみてください。

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