コロナ禍が収束した後の海外留学をそろそろ考え始めている方もいるのではないでしょうか?
今回は、社会人におすすめの海外語学留学先の一つ「マルタ島」をご紹介します。
私はこれまでに、7回ほど短期の語学留学を経験してきましたが、マルタ島はその中でも特に社会人におすすめの留学先です。
今回はこのマルタ島留学についてご紹介していきます。
マルタ島が社会人の語学留学先としておすすめな理由
マルタ島は語学留学先としてはマイナーな存在ですが、社会人が留学する国としては非常におすすめです!
留学費用が安い:
他の欧米の国に留学するよりも2〜3割ほど安く抑えられます。
1週間からレジデンス(学生寮)に入れる:
社会人の方はホームステイよりもプライバシーの保たれるレジデンスに滞在したい方が多いと思います。マルタ島には1週間から滞在できるレジデンスが多数あります。
社会人向けのコースが充実:
ビジネス英語コースや30歳以上のみのコースなど様々な社会人向けコースも揃っています。
美しい街並みを見ながらリフレッシュができる:
世界遺産の町並みを見ながらカフェで勉強できるのも魅力です。忙しい仕事から離れたリフレッシュにもなります。
このように、マルタ島は社会人にとってとても魅力的な要素が詰まっています!
では、もう少し具体的にマルタ留学をご紹介していきます。
マルタとは?
マルタの基本情報
国名:マルタ共和国
首都:ヴァレッタ(Valletta)
島:マルタ島、ゴゾ島、コミノ島
総面積:316㎢(東京23区の半分ほど)
人口:51万人(2021年5月現在)
政治:共和制(2004年よりEU加盟)、国家元首 ジョージ・ヴェラ大統領(George William Vella)
公用語:マルタ語、英語
宗教:ローマン・カトリック
日本との時差:マイナス8時間 ※サマータイム(3月最終日曜日〜10月最終日曜日) はマイナス7時間
通貨:ユーロ
マルタの気候
11月〜4月は平均気温14℃、5月〜10月は平均気温23℃です。
降水量は年間578mmで、東京の年間降水量の約1500mmと比べると雨が少ないのがわかります。
10月〜3月は雨季のため朝晩の寒暖差がとても激しいです。冬はダウンコートが必要な日もあります。
6〜9月はサマーシーズンで、最高気温は30℃を超えます。特に日中の日差しが非常に強いです!
私は6月に行ったのですが、日中は30度以上で日差しも非常に強く、日本の夏よりも日焼け止め対策とサングラスが欠かせませんでした!
カラッとしていて湿度が低いので日陰にいれば快適です。晴天の日も多いです。
マルタへの行き方
残念ながら日本からマルタへの直行便はありません。
そのため、中東かヨーロッパの主要都市で乗り継ぐのが一般的です。
一般的には、ドバイ(エミレーツ航空)、アブダビ(エディハド航空)、イスタンブール(トルコ航空)などでの乗り継ぎが多いです。
航空会社や経路にもよりますが、日本からマルタまでは乗り継ぎ時間含めて、20時間以上はかかります。
例えばエミレーツ航空でドバイ乗り換えの場合のフライトスケジュールです。
羽田発 00:05 (深夜)
↓
(フライト:10時間45分)
↓
ドバイ着 5:50(早朝)
(乗り継ぎ:2時間10分)
ドバイ発 8:00(朝)
↓
(フライト 8時間5分)
↓
マルタ着 14:05(午後)
合計 21時間
マルタ島の語学留学の特徴
留学費用
マルタは他の欧米の国よりも安く留学できるのが特徴です。
マルタの方が平均2〜3割ほど留学費用を安く抑えられます。
例えば、私が通っていたECロンドンとECマルタの2週間コースの料金を比較すると、同じ系列の学校なのにこんなに差があります!
2週間コース | ECマルタ | ECロンドン |
---|---|---|
ジェネラルEnglish (週20レッスン) | 583ユーロ 約75,790円 | 767ポンド 約115,050円 |
インテンシブEnglish (週30レッスン) | 799ユーロ 約103,870円 | 911ポンド 約136,650円 |
レジデンス | 690ユーロ 2) 約89,700円 | 990ポンド 3) 約148,500円 |
1) 2022年8月第1週の費用を比較。1ユーロ130円、1ポンド150円で換算。
2) Standard, Single Room, Private Bathroom, Self Cateringの料金
3) Scape Wembleyの料金
語学学校
マルタ島には約40校の語学学校があります。
場所、人数、コース、留学生の構成など、各学校で特色があるので、自分にあった学校を留学サイトやエージェント経由で調べてみることをおすすめします。
ちなみに、以下の学校は学生数も多く、コースも多彩に揃っています。
・ECマルタ
・European School of English(ESE)
・IELS Malta
私は「ECマルタ」に2週間通っていました。
ジェネラルEnglishを選択していましたが、留学生の国籍も様々で、バランスが良かったです。授業は午前中だけで午後はフリーなので、居心地のいいカフェで勉強したり、友人とゆっくりランチしたり、勉強とリラックス時間をバランスよく保てました。
留学生
マルタ島に来る留学生は、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ロシア、南米など様々です。
特にヨーロッパからの留学生が多く、バカンスを兼ねて英語の勉強に来ている人も多いです。
日本人を含むアジア人は非常に少ないです。日本人は3〜4%くらいです。
年齢層は、他の留学先と同じく大学生〜20代がもっとも多いですが、社会人もかなりいます。
学校によっては30代以上向けのコースやビジネスコースなどがあるので、落ち着いて勉強したい社会人はそういったコースを選択するのがおすすめです。
滞在先
マルタでの滞在先は、ほとんどが「レジデンス(学生寮)」か「ホームステイ」です。
レジデンス(学生寮)
マルタの語学留学の特徴ですが、レジデンスに滞在する人がとても多いです。
他の国では、レジデンスは長期間の留学生しか滞在できないことが多いですが、マルタ島では1週間程度の短期留学でもレジデンスに滞在することができます。
そして、費用もホームステイとほとんど変わりません。
レジデンスのメリット:
・ホームステイよりも自分のペースで生活できる。
・学校からの距離が近い。
・様々な国の人たちと毎日コミュニケーションできる。
・一人部屋を選べばプライベートな空間が保てる。
レジデンスのデメリット:
・二人1部屋のケースが多く、1人部屋は数が限られている。
・学生寮の当たり外れがある。学生寮によっては遊び中心の生活になりがち。社会人には辛いかも。
ホームステイ
シーズンにもよりますが、1つの家庭に複数人の留学生が滞在していることが多いです。
ステイ先の家族の構成は、老夫婦、子供のいる家庭、一人暮らしなど様々です。
ホームステイのメリット:
・一人部屋が与えられるのでプライベートな空間が保たれる。
・勉強に集中できる。
・基本的に食事がついているので、食事を作ったり外食したりしなくて済む。
ホームステイのデメリット:
・ホストファミリーに当たり外れがある。(家族構成、学校からの距離、部屋の仕様など)
・ホストファミリーのルールに従う必要がある。(食事の時間・内容、シャワーの時間、帰宅時間など)
マルタ島のホームステイは、滞在先にもよりますが、ビジネス目的の家庭が多い印象です。
家族と一緒に外出したりパーティーをしたりということはあまり期待できません。
私は、マルタではホームステイをしていました。50代くらいの女性の一人暮らしで、もともと子供達が使っていた部屋を留学生に貸していました。一緒に滞在していたのは、日本人の大学生と、アルゼンチンの30代女性です。
ホームステイのメリットもたくさんありますが、自分のペースで生活したい社会人には、レジデンスをおすすめします!(マルタ島の留学生は多くの人がレジデンスを選んでいました。)
マルタ英語の訛りは?
マルタの英語の訛りを心配される方もいると思います。
確かに、マルタ人の英語はマルタ語の影響を受けて多少の訛りがあります。
ですが、学校の先生は留学生向けにレベルに応じたスピードで話してくれますし、ショップやレストランの店員の英語も訛りで理解できないということはありません。
どの英語圏の国に行っても、その国の訛りはあります。
ネイティブくらいに流暢な発音で英語を話せるようになりたいというよりも、コミュニケーションのための英語を学びたいと思われる方が大半だと思います。
そうであれば、多少の訛りは気にする必要はないと思います。
勉強だけではない!マルタ島の魅力!
美しい街並みを堪能
マルタ島には歴史的な建造物がいたるところに存在しています。
その中でも特にヴァレッタがおすすめです。ヴァレッタはマルタ共和国の首都で、町全体が世界遺産になっています。
聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿、アッパーバラッカガーデンなどの見所もありますが、街全体がどこを切り取っても絵になるような綺麗な町です。
そして、ヴァレッタ以外にも、イムディーナ、マルサシュロック、スリーシティーズなど、マルタには美しい町がいくつもあります。
こんな素敵な町並みを見ながら、カフェで勉強するのもおすすめです。
治安がいい
マルタ島は他のヨーロッパの国に比べて非常に治安が良いです。
夜でも人通りのある道なら一般的な注意で歩けます。(とはいえ、貴重品の管理は重要です!)
一人で飲みに行くことも好きなので、度々バーに飲みに行っていました。イギリスのパブの影響を受けているためか、一人でふらっと立ち寄れるバーも多くて、勉強の息抜きになります。
交通の便がいい(Maltaバス)
面積の小さいマルタ島では、公共交通手段はバスのみです。電車はありません。
ですが、マルタ島のバス網はとても充実しているので、大半の観光地はバスで行けてしまいます。
料金は1.5ユーロ(サマーシーズンは2ユーロ)です。
1回チケットを買うと2時間有効です。その時間内であれば自由に何回でも乗り降りでき、移動距離も無制限です。
昔は黄色くてレトロなマルタバスが走っていたのですが、2010年から徐々に新型のバスに切り替わり、今では全て緑色の新型バスに置き換わっています。
食事が美味しい
マルタは日本と同じ島国なので、獲れたての新鮮な魚介類が豊富です。そして味付けも日本人の口に合うものばかりです!
マルタ料理、イタリア料理、シーフードレストランが多く、深夜まで営業しているお店が大半なのもポイントですね。
そして私がマルタで特に美味しいと感じたのは「トマト」です。
日本のトマトよりも非常に甘みが強くて、しっかりトマト本来の味がします!
そのまま生で食べても美味しいですし、トマトスープやトマトパスタも絶品でした。
そして「パン」も美味しいです。
街の中にはいくつもパン屋があるのですが、どこで食べても美味しいです。
特に、まわりはカリッと焼いてあり中はもちもちしたパンが多く、小麦の香りがとても香ばしくてやみつきになります。
週末はゴゾ島へ!
ゴゾ島はマルタの島の一つです。
マルタよりもさらに自然が豊かで、のんびりと過ごすには最適な島です。
まさに普段忙しくしている社会人におすすめの地ですね!
マルタの中心地からゴゾ島までは、バス1時間、フェリー30分の合計1時間半です。日帰り旅行にちょうど良い距離です。
チタデル要塞、タ・ピーヌ教会、ソルトパンなど、観光名所を巡ってもいいですし、バスで自然の景色を眺めてもいいですし、もちろんビーチに寝転んでゆったり過ごすのもおすすめです。
足を伸ばしてヨーロッパ旅行も!
マルタ島はシチリアの南の地中海に位置しているので、ヨーロッパの国へのアクセスが良好です。LCCを使えば1万円〜3万円ほどで行くことができます。
語学留学にヨーロッパ旅行を組み合わせることもできますね。
マルタからヨーロッパの主要都市へのアクセスは次の通り。
※料金は時期によって変動するのでご参考までに。
マルターローマ:1時間30分 8,000円〜
マルターバルセロナ:2時間15分 5,000円〜
マルターフランクフルト:2時間45分 30,000円〜
マルターパリ:2時間55分 20,000円〜
マルターロンドン:3時間25分 30,000円〜
猫好きの聖地
マルタには人口の2倍もの猫が暮らすとも言われています。猫好きにとっては聖地とも言える場所です。
島には数カ所の猫スポットがあり、たくさんの猫に出会えます。猫スポット巡りをしてみてもいいかもしれません。
マルタのいたるところで猫を見かけました!人懐っこい猫がたくさんいます。
でもほとんどが野良猫なので、触ったら必ず手を洗いましょう。
まとめ
マルタ島は、落ち着いた環境でゆったり勉強したい社会人におすすめの留学先です。
カフェでのんびりと英語の勉強をしたり、週末に世界遺産のバレッタやゴゾ島に足を伸ばして見たり、リラックスを兼ねた留学にぴったりです。
私も次の留学先を選ぶならもう一度マルタ島にすると思います!
これから留学先を検討されている方は、ぜひご参考にして見てください!