【時事英語を精読】「ニュースで英語術」の活用法

おすすめ学習法

「ニュース英語を理解できるようになりたいけど、どう勉強したらいいのかわからない。」
「ビジネスで旬な話題を英語で話せるようになりたい。」

ある程度英語の基礎力が付いてくると、このように思われる方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめの、NHKラジオ番組「ニュースで英語術」をご紹介します。

こちらの記事でご紹介した「NHK World Japan」と合わせて利用することで、相乗効果も期待できると思います。

※2022/4/4更新
「ニュースで英語術」は2022年4月から『ニュースで学ぶ「現代英語」』に統合されました。
『ニュースで学ぶ「現代英語」』の内容はこちらの記事をご参照ください!

ニュースで英語術とは

ニュースで英語術とは、NHKが海外向けに放送している英語ニュース番組「NHK NEWSLINE」の中で使われている最新の時事英語表現を学べる5分間のラジオ番組です。

ニュース内容

NHK NEWSLINEで実際に放送された最新のニュースの中から、毎日1つの記事が選ばれ、時事英語表現が紹介されます。ジャンルは政治、経済、国際情勢、カルチャーなど幅広く取り上げられています。

2週間ほど前に放送されたニュースが取り上げられることが多いので、多少のタイムラグはあります。

構成

具体的には、ニュースの概要説明から始まり、ニュースの中で特に重要な2〜3文を取り上げ、文法や単語、英語表現などを丁寧に解説してくれます。ネイティブによる読み上げや実際のニュース音声も流れます。そして最後にニュース全体を通しで聴きます。全体で5分間の番組です。

講師は高松珠子さん、出演者は亀井・シーナ・佐代子さんです。高松珠子さんは会議通訳者として幅広く活躍されている方です。

テキスト

残念ながらNHKテキストのような紙面の教材は用意されていません。
しかし、ラジオ放送終了後にこの後紹介する番組ウェブサイト上に全文の詳しい説明がアップされますので、そちらを用いて復習することができます。

プラットフォームは2種類

「ニュースで英語術」は2種類のプラットフォームで提供されています。

① NHKラジオで聴く
② 番組ウェブサイト

この2つは同じニュースを扱っていますが解説方法は異なります。このあと詳しく説明していきます。

① NHKラジオで聴く

5分間のラジオ番組です。上記でご紹介した高松さんの解説を音声で聴くことができます。

放送時間時間は以下の通りです。
放送:
月曜~金曜 午後0:55~1:00
再放送:
月曜~金曜 午後11:15~11:20
土曜 午前7:50~8:15(5本)
土曜 午後11:10~11:35(5本)
日曜 午後2:20~2:45(5本)

NHKラジオはこちらのリンク先からPCでも聞けます。

ライブ配信を聞き逃してしまった場合も、リンク先のサイトに過去1週間分が掲載されています。

さらに携帯アプリもあります。外出先で聞くときなどはアプリが便利です。
App Shoreなどで「NHKラジオ らじるらじる」で検索するとすぐに出てくるので、ダウンロードをおすすめします。

ラジオ放送はこんな方におすすめ!

・5分間で効率よく時事英語を聞きたい方
・移動中やスキマ時間を有効活用したい方
・解説を音声で聞きたい方

② 番組ウェブサイト

ラジオで放送された解説は、番組ウェブサイトでも見ることができます。

このサイト内では、放送されたニュース英語がさらに詳しく解説されています。以下の3つで構成されています。

・実際のNHK NEWSLINEの動画 
   ※動画を閲覧できるのは直近1週間分のみです。

・1文ごとの詳細解説
   ※単語や最新の英語表現の解説に加え、ニュース内容の解説まで含まれています。

・和訳

注意:ラジオ番組の音声解説は含まれていません。文章解説のみです。

ラジオ番組ではニュース内の2、3文をピックアップしていますが、ウェブサイトでは全文の解説が載っています。

これが無料で、しかも毎日更新されるのはお得ですね!

また、このウェブサイトには過去の放送分も大量に掲載されています。直近だと過去8ヶ月分を見ることができました。かなりのボリュームです。
興味のある記事を遡って視聴できるのはとても便利ですね。

番組ウェブサイトはこんな方におすすめ!

・時事英語を時間をかけて精読したい方
・英単語もしっかり覚えたい方
・詳細な解説をじっくり見ながら勉強したい方

おすすめの利用法

私はほぼ毎朝、「ニュースで英語術」を利用しています。時間がないときはラジオ番組の視聴だけの時もあります。朝少し早起きして取り組む分量としてちょうどいいんです!

私が使うのは主に番組ウェブサイトの方です。ラジオ放送の動画が当日中にはアップロードされているので、それを翌朝視聴するといった流れです。
私はニュース英語の精読と単語の勉強のために使ってます。

私が実践している具体的な利用方法

ご参考までに、私が普段やっている番組ウェブサイトを利用した勉強方法をご紹介します。
こちらを一通り行うとだいたい20〜30分くらいです。ちょっとした朝活におすすめですよ。

Step1 ニュース動画を見る

サイトの上部に、実際に放映されたニュース動画が載っていますので、とりあえず通しで2回くらい見ます。最初は英文は見ません。大まかな概要がなんとなくわかればOK。

Step2 英文を見ながら見る

次に英文を見ながら動画の音声を聞きます。また、発音を確認しながら聴くことでリスニング力の向上にも繋がると思います。

Step3 1文ずつ声に出して英文を読む

スピーキングの練習のため、英文を声に出して読むことを習慣にしています。
自分がこういう英語を自然と話せるようになっていることをイメージしながら読んでいます。
動画を流しながらオーバーラップしながら読むこともあります。

Step4 英文をノートに書き写す

英文の全文をまず書き写します。この時、解説も合わせて読むようにしています。
多少面倒ですが、記憶に定着させるためにやってます。

英文の文字数は700〜800文字くらいです。実際のノートはこんな感じです。

Step5 知らない単語に下線を引いて辞書アプリで調べる

知らない単語や熟語、英語表現などに下線を引き、ノートの下部に日本語の意味とともに記載します。
私はこの時点ではあまりマーカーを使いたくないので、単語には下線を引くのみです。(復習のときに覚えていない単語があればマーカー引きます)
単語は必ず辞書アプリで意味を確認します。

Step6 最後にもう一度ニュース動画を聴く

仕上げです。最初に聞いたときは内容がわからなったけれど理解できるようになってます。

また、時間があれば、前日に書いたノートを見直します。復習は週末にまとめてやることも多いです。どうしても覚えられない単語にはマーカーを引くようにしています。

こんな効果が期待できます!

NHK World Japanとの相乗効果あり

こちらの記事では国際放送チャンネル「NHK World Japan」を使った多聴をおすすめしてます。

「ニュースで英語術」を使った精聴と組み合わせることで、ニュース英語がさらに聞きやすくなると思います。
最新の時事英語をある程度インプットしておくと、ニュースを聞いたときに耳に入りやすくなるからです。

語彙力強化

単語帳で勉強するよりも記憶に定着しやすいと思います。また、文脈の中の使い方も理解できます。
ニュース音声と合わせて聴くことで発音のインプットにも効果的です!

最新の時事に詳しくなる

様々なジャンルのニュースを扱っているため、旬な話題に詳しくなります。
特に解説の中でニュース内容の背景まで説明してくれることもあるので、とても勉強になります。

まとめ

ニュース英語というととても難しそうなイメージですが、「ニュースで英語術」は短いニュースをとても丁寧に解説してくれています。英語初心者や中級者でも取り組みやすいコンテンツだと思います。

まずは1日5分のラジオ番組を聴いてみるところから始めてはいかがでしょうか?